ひらしま産婦人科 PHOTO MONTHRY DIARY 第32号
2007年>> フォトニュース
2008年>> 新春号 / 3月・甲子園観戦 / 5月・ゴールデンウィーク / 7月・開院22周年
7月・東奔西走記 / 8月特大号・アラスカ旅行記-1 / 2
9月・日本の秋を楽しむ / 11月・晩秋の巻 / フォトエッセー特別編「シルバーの手習い」 /年末号
2009年>> 新春特別号 / 3月・シンポジウム編 / 4月・花まつり編 / 5月・「虹」編
6月・「紅」編 / 7月・「ゆりかご」編/ 8月・「華火」編
9月・「スイス巡礼の旅」編-1/2/3/11月・「読書の秋」編
2010年>> 1月・「年頭所感」編 / 2月・冬から春へ/ 3月・国会へ陳情に行く編
4月・お花見に行く編 / 6月・父の日&逆子編/ 7・8月・「海の絵」編
9・10月「魅惑のスペイン 弾丸ツアーの巻」-1/ 2 / 3
2011年>> 1月・年賀状 / 2月・映画鑑賞の巻 / 3月・ドキュメント 東日本大震災 IN ハライチ
4月・上野動物園にパンダに会いに行くの巻
5・6月号 〜初孫 平嶋 湊(みなと)誕生!〜
"ミーナ君 アルバム 第1楽章
7・8月「海の幸&逆子と柔道」編 / 8月付録・ミーナ君アルバム第2楽章「お食い初め儀式」
10月「実りの秋」編 / 「ミーナ君 アルバム」 第3楽章 6か月児はこんなことができるのだ
2011年>> 1月・年賀状 / ミーナのお正月 / 付録2 平成23年1月〜12月骨盤位分娩成績
2月・キネマ旬報賞映画鑑賞会&表彰式 / 3月「卒業45年記念同窓会 IN 東京」の巻 / 4月「今年の桜」の巻
4月「さだまさし還暦コンサート in さいたまスーパーアリーナ 4月10日」 5月「ミーナの初節句 & ボク 満1歳になりました!!」 / 5月「嵐の5月」 / 6月「祈り」
9月「2 DAYS IN 小笠原」 / 10月付録「ミーナ歩く・走る」
2011年 年賀状
館山 洲崎灯台にて
2011年 元旦撮影
今年7月、当院は開業”満25周年”を迎えます。
この間上尾の地で、13,000人の赤ちゃんを
わが手のひらで重く受け止めてまいりました。
骨盤位経膣分娩は300例を超えました。
四半世紀を”一産科開業医”としてコツコツと
お産に向き合い、『現在と未来を繋ぐ仕事』に携われた
幸せに、ひたすら感謝いたします。
次世代への技術継承も視野に入れつつ、「若さ」と
「健康」維持を目標に、今年も”現役続投”です。
皆様のご多幸を、昇る初日に祈願いたします。
(医)昇龍会 理事長 平嶋昇
年賀状 「ひらしまっ子 編」
今年も素晴らしい年賀状をいただきました。
ひらしまスタッフ一同 お正月から楽しくって、うれしくって、幸せ一杯になりました。
有難うございました。
− 2011年 年頭所感 −
STOP THE 帝王切開
帝王切開は産科医の「伝家の宝刀」
(どうしても必要な場合以外は、むやみに使わない手段の意)
「伝家の宝刀」は最終の手段で、メスを持つことを許された「産科医」は、
この「伝家の宝刀」を安易に抜くべきではない。
これが私の「産科医の一分」である。
本年 7月1日 当院は、”開院満25周年” を迎えます。
1985年7月から2010年12月までの分娩総数13,026件
そのうち帝王切開 765件 帝王切開率は、5,87%でした。
特に逆子の経膣分娩は300件以上、骨盤位の75%を無事経膣分娩いたしました。
(22年間の当院における骨盤位の分娩管理−とくにオバタメトロ使用の視点から−
産婦人科治療vol.99no5−2009/11 に纏めました)
今回ご紹介させていただいた、斎藤様も第一子が逆子で、他院で、帝王切開と言い渡されて、
当院を頼って来院、無事経膣分娩にいたりました。
田中ファミリーの第2子も逆子で、自然分娩し、3人目も無事出産しました。
このような方からいただく年賀状は、何よりの私の励みとなり、今年も頑張る勇気を与えてくれます。
世界的にも帝王切開は増え続けています。
南米の国々は特に多く、ブラジルは一時帝王切開率98%にもなり、
日本からある助産師さんが指導に出向き、今は68%になったそうです。
WHO報告によると、中国の帝王切開率は46%。
その4分の1が帝王切開の必要のないもので、帝王切開は自然分娩に比べて
高額なだけでなく、母体が合併症を引き起こす危険もあります。
世界で今この流れを変えようとの動きが始まっています。
WHOは、帝王切開は、医学的適応が有る場合のみに限定すべきとしています。
翻ってせっかく低率を保ってきた日本の帝王切開率は、
大病院でどんどん高率化の傾向にあります。
私の骨盤位経膣分娩は、絶滅寸前の産科技術になりつつあります。
それでも、経膣分娩可能と判断した時は、これからも患者さんとの信頼関係を
根本において、勇気ある挑戦を続ける覚悟です。
今年も、患者さんからの感謝の言葉を我が宝物として、ハライチの町の『産科開業医』続行です。
どうぞ、ご支援宜しくお願い申し上げます。
年のはじめに5年前102歳で他界した、我が尊敬する義父の座右の銘をご紹介いたします。
『 身体髪膚 これを父母に受く。あえて毀傷せざるは考の始め也 』
『 身を立て道を行い、名を後世に挙げ 以て父母を顕すは考の終り也 』
孔子の言葉は今、私の「座右の銘」です。
記:2011・1・15 「産科中小施設研究会 新年会−受取代理制度復活祝賀会」出席の日に記す
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